toppage2012年度BAMIS学内公募研究トップアスリートの走運動感覚とパフォーマンスの変容

トップアスリートの走運動感覚とパフォーマンスの変容

体育系 准教授 谷川 聡

あらゆるスポーツにおけるトップ競技者の競技的発達過程は、スポーツとの出会い(初期発達段階)、スポーツトレーニング開始から競技種目への到達(競技形成段階)、専門的トレーニング(専門的段階)、最高成績の達成と維持(高次活動段階)の4段階に区分できる。段階に応じて複雑な運動能力を効果的に発達させる為に、走・跳・投やその他の動きを組み合わせ基礎的動きを習得する。しかし、高次活動段階で成長による競技力の発達 がなくなり、怪我の繰り返しによりパフォーマンスの向上が止まる。スポーツの最も基本であり、単純な循環運動である走りにおいては、選手による運動感覚の構築構築によって、 走りの運動構造およびパフォーマンス構造の設計が選手自身によって認識されることが 重要である。一般市民ランナーや長距離実業団チームから離れたマラソン選手が日本代表選手になり、専属コーチを持たない日本の歴代のスプリントおよびハードルの日本記録 保持者が数多く存在することはそれを証明しているものと思われる。そこで本研究では、20代中盤以降まで高次活動段階で活躍したマラソンおよび短距離・ ハードル日本代表選手を対象に競技力向上の鍵となった運動感覚を明らかにすることで、パフォーマンスの変容との関わりおよびコーチング方法のあり方について再考するものである。

2012BAMIS成果報告書(谷川).pdf

IMG268-130412172504-8359.jpg
2013-04-12

2012年度BAMIS学内公募研究へ戻る


pagetop