toppage2012年度BAMIS学内公募研究授業でマラソンに挑む ~受講生の心理及び行動変容に及ぼす効果

授業でマラソンに挑む ~受講生の心理及び行動変容に及ぼす効果

体育系 教授 鍋倉 賢治

筑波大学で開講されている自由科目「つくばマラソン」は全国でも例をみない“フルマラソン”を題材にした授業である。平成24年度は、実技科目としては異例とも言える約250名の学生が履修する見込みとなっている。大きな特徴として、受講生の大半は陸上競技未経験者であり、特別な運動習慣がない学生が大部分を占めている。それでも毎年9割以上の学生がフルマラソンを完走し、翌年度も受講する“リピーター”となる例も多い。昨年度の受講生に実施した調査では、事前に立てた目標記録の達成、未達成に関わらず自己効力感や自尊感情が高まり、その影響は一過性ではないことが示唆された。一方で、なんらかの理由で出場できなかった者の自己効力感や自尊感情は低下する傾向が見られ、トレーニング状況いかんよりも、目標とする大会のスタートラインに立つことが内面的な成長に最も重要であることが示唆された(岩山ら、ランニング学会2012)。
本研究では「つくばマラソン」の受講生の心理的変化を、初めて受講する学生と複数回受講している学生にわけて分析することで、自由科目「つくばマラソン」の教育的効果を高めるための工夫探るとともに、心の健康度を評価する指標を用いたメンタルヘルスへの影響を調査した。

2012BAMIS成果報告書(鍋倉賢治).pdf

IMG270-130412172915-5117.jpgIMG270-130412173034-5136.jpg
2013-04-12

2012年度BAMIS学内公募研究へ戻る


pagetop