toppage2010年度BAMIS学内研究体育授業における運動感覚とパフォーマンスの変容 -走動作改善の授業実践から-
宮崎明世
(人間総合科学研究科 体育科学系)
本研究では小・中・高等学校男女の陸上運動・陸上競技の体育授業において,「走動作の改善」を目標に指導を行い,授業の前後で記録と動
作,意識の変容を分析した。得られたデータから,児童・生徒が授業を通してどのように運動感覚を変容させ,それが動作(パフォーマンス)に
反映するのか,その結果記録を向上させることができるのかについて検討した。児童・生徒の発達段階を考慮して学習内容を精選して授業を
行ったため,各学校で時間数や指導内容の違いはあるものの,授業を通して児童・生徒は走動作に関する知識を獲得し,それを意識して走る
ことによって動作を改善することができた。その結果,小中高の男女ともに有意に記録が向上した。