toppageBAMISプロジェクトの概要
身心統合スポーツ科学研究(Body and Mind Integrated Science: BAMIS)プロジェクトが2010年よりスタートし2年を経過した2012年に、これまでの研究成果および活動を中間報告としてまとめました。紙面の関係上、概要のみとなっていますが、私たちの活動の一端をご紹介していますので、ぜひご参照ください。
また、本中間報告について原本を必要とされる場合はBAMIS事務局までお問い合わせください。
2010年から4年間にわたる身心統合スポーツ科学研究(Body and Mind Integrated Science: BAMIS)プロジェクトがスタートしました。これは、文科省特別経費概算要求(大学の特性を生かした多様な学術研究機能の充実)において、「たくましい心を育むスポーツ科学イノベーション:認知脳科学の導入」が認められたことによるものです。このプロジェクトでは、心・技・体をトータルに捉え、人々が「活力」や「しなやかさ」を備えた身体と心を持つために、運動がいかにして貢献するかを科学的に研究していきます。
具体的には、青少年に見られる身心の活力低下問題に対して、武道ならびに東洋的身体技法の効果を、最先端の認知脳科学や学融合で創出する「革新的スポーツ科学」で解明し、「たくましい心 (ストレスを乗り越え安定し、前向きに行動できる)」を創出する革新的な運動プログラムを開発することを目的としています。
そのために、運動に関する基礎研究と実践現場との橋渡し(トランスレーション)をおこなっていきます。さらに、スポーツ医科学-脳科学-認知工学-心理学-身体文化学の学融合により、従来にない「身心統合スポーツ科学(Body and Mind Integrated Science: BAMIS)」を創成していきます。研究会、セミナー、国際フォーラムも順次開催されます。そして同時に、インターネットサイトとして「身心統合スポーツ科学(Body and Mind Integrated Science: BAMIS)センター」を開設し、ここを拠点にして様々な情報を公開し、基礎-実践、及び領域横幹的な研究(Translational Research)を展開します。
本事業は,平成21年度に締結した協定に基づき,ソウル大学,カハ-ル研究所と共同で身近な軽運動が脳・精神機能への作用を通じて身心統合や活力増進を高める効果を検証する(基礎研究).また,武道や東洋的身体技法に快適性を付与した身心統合運動プログラム(SPARTS,sportsとartsの融合)を開発・応用・普及する(実践研究).この基礎-実践の橋渡し研究は,スポーツ医科学を柱に脳科学や認知工学,精神医学,及び東洋的な身体文化学の学融合並びに基礎と実践の橋渡し研究を指し,従来にない「身心統合スポーツ科学」を創成する.本事業を実施するイノベーションセンターでは,疫学研究を付属学校や本学体育センターとの情報ネットワークを通じてデータを集積・解析し,現場に利用可能なプログラムを開発する.
2010年3月1、2日に、筑波大学プレ戦略イニシアティブ研究プロジェックトの一環として、「たくましい心を育むスポーツ科学イノベーションフォーラム」を開催しました。国内外の著名な先生方をお迎えして、武道や身体技法にみる「からだと心」の統合性に視点を当て、心とからだの関係性や身心統合の意義、更には、身体運動が心身に及ぼす統合的な効果やたくましい心身を育む運動プログラムのあり方などについて討論しました。
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