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ハンガリー・カップにおいてBAMISセミナーを開催

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武道研究グルーブの代表である酒井が中心となり、第19回ハンガリー・カップ(ブダペスト)において、BAMISセミナーを開催しました。
ハンガリー・カップは、ヨーロッパで剣道を実践する人たちが集い、5日間にわたって剣道の実技セミナー・昇段審査・トーナメント試合を行う東欧最大の剣道イベントです。今年は8月20日から24日にかけて、13ヵ国から延べ170名以上の剣士が集まり、東欧のみならずフランスやドイツのナショナルチームのメンバーも参加して盛大にイベントが行われました。酒井はこのイベントに2007年より実技指導講師・昇段審査員・大会審判員として携わってきていますが、特に当初より主催者からの要請で、セミナー中に武道にかかわる日本文化講演を行ってきました。本年は、この講演会をBAMISとジョイントさせ、BAMIS セミナーとして講演ならびに研究発表を行ってきました。
今回は、Kendo-past, present and future というタイトルで、武道の歴史を鳥瞰図的に俯瞰したうえで、近世剣術における心身関係論を概観し、現在における心身の問題を考え、これを未来につなげる、という内容で講演を行いました。その中の、近世剣術における心身関係論の重要な一例として軽米克尊(RA)が直心影流を取り上げ、Jikishinkage-ryu and introduction shinai-sparring with bogu と題する研究発表を行いました。また現代における心身の問題をテーマとしたBAMISプロジェクトを紹介し、2011年2月28日に行われた第1回BAMIS国際フォーラムの武道セッションにおけるシンポジウムの内容を紹介しました。当日100名分の席を用意しましたが満席で多くの立ち見がでるほどの盛況ぶりであり、また講演ならびに研究発表を聞く聴衆の関心の持ちようは日本では感じたことのないほどのものでした。
ヨーロッパで武道を実践する人たちは、武道の競技性に終始することなく、その文化性に強い関心を持っています。そして武道の文化としての最大の特徴は、その長い歴史のなかで培ってきた心身関係に関する特有の考え方です。心身統合を標榜するBAMISがヨーロッパにおける武道の実践現場に受け入れられる素地は十分にあると考えられ、また今回のBAMISセミナーの成功によりこのことを確信した次第です。
(文責:酒井)

2011-08-01

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