日時:1月24日(木)17:00~19:00
場所:筑波大学5C606
世話人:征矢英昭
参加費無料,参加申し込み不要
「体温上昇による運動能力の低下とその要因」
長谷川 博 博士
広島大学大学院 総合科学研究科 身体運動科学研究領域 准教授
筋活動により発生した多くの熱は、核心温(体温)を上昇させる。発生した熱が体外に放散されなければ、体温が過度に上昇し、それが運動パフォーマンスの低下を引き起こす。近年は環境温や体温も運動パフォーマンスを決定する重要な要因の1つとして注目されている。すなわち過度な体温上昇が末梢だけでなく、中枢神経系を介して疲労感を誘発し、運動パフォーマンスを制限すると考えられている。セミナーでは中枢性の要因に着目し、ヒトおよび動物実験における研究結果から、過度の体温上昇に伴う運動パフォーマンスの低下について考えたい。
【関連研究発表】
脳グリコゲン利用の阻害がもたらす持久性パフォーマンスの低下 大室秀樹(征矢研B4)
持久的運動パフォーマンスに抑制的に働くアンドロゲン作用~代謝トレッドミルチャンバーを用いた検討~ 濱崎元直(征矢研B4)
高強度インターバルトレーニングの新たな効果:運動モデルの確立と脳へのアプローチ 水内大祐(征矢研B4)
暑熱下持続的運動時の換気亢進反応に及ぼす暑熱順化の影響-体温上昇時の換気調節システムの定量化モデルを用いた検討- 辻 文(西保研D3)