toppage2012年度BAMIS学内公募研究運動と住環境(夕刻以降の光暴露)が睡眠と翌日の覚醒度に及ぼす影響
生命システム医科学専攻 教授 佐藤 誠
蛍光灯や青色発光ダイオードの開発以来、我々が日常生活で浴びる光の短波長成分(青い光の成分)が飛躍的に増大しつつある。特に夜間に短波長光を浴びると睡眠相後退症候群など睡眠への影響が大きいことが報告されている(Evening exposure to blue light stimulates the expression of the clock gene PER2 in human. Eur J Neuroscience 23:1082, 2006)。本研究は「運動」「栄養」「休養」が調節因子を共有して協調していることに基づき、光環境、特に夕刻以降に青い光(短波長光)を浴びることを減らすことで、睡眠の改善と肥満予防を目指して開始した。
第37回日本睡眠学会(6月30日)及び筑波大学(7月27日)に京都工芸繊維大学小山恵美教授と光照射条件について意見交換を行い、研究成果の一部は英文誌への投稿を準備している。